東北エネルギー懇談会

2 安全保障と発電コスト

【区分】
区分は、初心者と中級者に分けましたが、各自の判断で自由にご覧下さい。

1 日本は、国内産出のエネルギー資源って少ないのですか?

 天然ガスは、新潟県、千葉県、北海道などで年間30億立方メートル超の生産をしています。都市ガス原料に占める国産天然ガスの割合は、産出県では非常に高いのです(新潟県では約62%等)また、パイプラインによって、各地に供給がなされています。(天然ガス鉱業会HPより)
 原油は、秋田県の「国際石油開発帝石」(INPEX)の八橋油田や、新潟県の「石油資源開発」(JPEEX)の岩船沖油ガス田などで、ごく少量です。
 2019年度の一次エネルギーの自給率は、12.1%です。
 また、原子力発電は準国産として自給率1.9%にカウントします(IEA基準。原子炉内の燃料は、数年間、発電できて備蓄性が高いため)。

NO 区分 参考のリンク先
北海道電力 エネルギーアイランド 日本はエネルギー資源の乏しい国
国際石油開発帝石(INPEX) 八橋油田(秋田市内)(動画0:32)
エネルギー白書2022 【第211-4-1】一次エネルギー国内供給構成及び自給率の推移
エネルギー白書2022 【第213-1-2】国産と輸入原油供給量の推移
エネルギー白書2022 【第213-1-9】天然ガスの国産、輸入別の供給量

2 国産のエネルギーが少ないから、海外に頼る必要があるのですか?

 その通りです。
 エネルギーは、私たちの暮らしになくてはならない大切なものですが、日本では、全エネルギーの90%以上を海外からの輸入に頼っています。それとは反対なのが、カナダ。自分の国で使ってあまった分のエネルギーを海外へ輸出しています。

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北海道電力 エネルギーアイランド 日本はエネルギー資源の乏しい国
エネ百科【1-1-11】主要国のエネルギー輸入依存度

3 日本はどのくらい海外からエネルギーを買っているのですか?

 日本のエネルギーの90%以上は海外からの輸入ですが、輸入が減れば、その分のお金は国内に残るということになります。その輸入の金額は、2021年で17兆円と膨大です。

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財務省貿易統計 品目別輸入額の推移
財務省貿易統計 対世界輸出入額及び差引額の推移

4 各国のエネルギー自給率はどのくらいですか?

 各国の自給率は大きく違います。日本は、2010年度は20.3%程でしたが、大震災による原子力発電の停止でエネルギーの自給率が急降下となりました。
 2013年度には6%まで下がりましたが、最近の一部原子力発電の再稼働等で上昇してきました。しかし、低いと言われている食料の自給率(2020年度で37%)と比べても極めて低い状況です。

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日本のエネルギー2021 1安定供給
総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会第52回資料P22

5 日本はどのようなエネルギーに依存していますか?

 日本の一次エネルギーの2019年度内訳は、LNGが22.4%、石炭25.3%、石油37.1%です。元々日本は、これらの化石燃料の資源に乏しい国で、エネルギー自給率9.6%は、OECDの36ヵ国中、35位と低い水準となっています。

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日本のエネルギー2021 1安定供給
エネルギー白書2022【第211-3-1】一次エネルギー国内供給の推移

6 日本はどのような国から資源を輸入していますか?

 原油は99.7%輸入で、特に、中東地域に約92%依存しています。また、天然ガスや石炭についても、オーストラリアやロシアのほか、アジア・オセアニアや中東地域など、そのほとんどを海外からの輸入に頼っています。

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日本のエネルギー2021 1安定供給

7 電気料金はどのように変化していますか?

 東日本大震災以降、電気料金は値上げが相次ぎ、その後の原油価格の下落などにより2014年度以降は低下しましたが、直近では再び上昇しています。

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日本のエネルギー2021 2経済性

8 発電方法の違いによるコストはどうなっていますか?

 発電方法別のコストについては、2021年に国が専門家を集めた検討会で試算しました(①)。②と③は、再エネや原子力発電のコストの内訳等も含め、分かり易く説明されています。

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総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会発電コスト資料(P4)
2017/09/14スペシャルコンテンツ 再エネのコストを考える
2017/10/31スペシャルコンテンツ 原発のコストを考える

9 なぜ、再生可能エネルギーの導入を進める必要があるのですか?

 再エネは発電時にCO2を排出しないこと、また、エネルギー自給率の向上に貢献するなど、日本にとって重要なエネルギー源と考えられており、また、第6次エネルギー基本計画では主力電源にすることを目指しています。

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なっとく!再生可能エネルギー
電源開発 知る・学ぶ・楽しむ
関西電力 学ぼう地球とエネルギー エネルギーと地球

10 再生可能エネルギーの導入は進んでいますか?

 我が国の発電電力量に占める再エネ比率は、主要国と比べると低く、更なる導入拡大が求められています。

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日本のエネルギー2021 7再エネ
エネルギー学習テキストⅢ-3-⑩
2019/08/15スペシャルコンテンツ 2019-日本が抱えているエネルギー問題(後編)
2019/02/08スペシャルコンテンツ 「”主力電源化”をめざす太陽光発電のコミットメント」-平野敦彦氏(前編)
2019/02/13スペシャルコンテンツ 「分散型電源の強みを生かして、太陽光発電は次なるステージへ」-平野敦彦氏(後編)

11 再エネだけでエネルギーを賄うことはできないのですか?

 再エネは季節や天候によって発電量が大幅に変動するなど、さまざまな課題があります(①)。これへの対応は、火力発電などの出力調整できる電源をバックアップとすること(②)、また、蓄電池の導入拡大や大量の再エネに適した電力ネットワークによる安定供給する対策(③)などの課題があります。

 ④は、これらの問題を分かり易く動画で説明しています。これらの課題が解決することによって本当の意味での再エネの大量導入が可能になります。

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日本のエネルギー2021 7再エネ
2017/11/16スペシャルコンテンツ 再生可能エネルギー拡大に欠かせないのは「火力発電」!?
2019/08/27スペシャルコンテンツ 再エネと安定供給~求められる「発電を続ける力」
電気事業連合会 電事連チャンネル ひらめき!ピカールくん 第10話「急増!どうなる再生可能エネルギー」(動画3:36)
電気事業連合会 TOPICS ひらめきピカールくん 再生可能エネルギー普及すればすべて解決?
北陸電力 エネルギーミックス 再生可能エネルギーの現状と課題

12 原子力エネルギーはどうしても必要なものなのですか?

 資源の乏しい我が国において、1.安定供給の確保、2.電力コストの引下げ、3.CO2排出の抑制の3点を実現するためには、原子力発電は欠かすことのできない電源です。

 全ての条件を満たす万能な発電方法はない中で、多くのメリットがある原子力もある程度必要であると考えられています。国の試算によると、原子力発電を火力で代替すると燃料代は、震災前(08~10年度平均)と比べてピークの時で年間3.6兆円(2013年)の増加(2.7万円/人の負担)となってしまったのです。

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2019/08/13スペシャルコンテンツ 2019-日本が抱えているエネルギー問題(前編)
2019/08/15スペシャルコンテンツ 2019-日本が抱えているエネルギー問題(後編)
日本のエネルギー2021 9原子力
2018/03/14スペシャルコンテンツ 原発についてよくある3つの質問
関西電力 よくあるご質問・お問い合わせについて 原子力発電
東北電力 原子力のはなし なぜ原子力を使うの
中部電力 ゴツーなんでやねん 第4弾原子力って必要?どう考えたらええの?

13 どうして電気をたくさん使う東京や大都市に原子力発電所をつくらないのですか?

 原子力発電の建設においては、広大な敷地、大量の冷却水、堅固な岩盤、地元の方々からのご理解等が必要です。

 東京など日本の大都市は、一般に地盤の軟弱な河口にある場合が多く、また、地価が高く建設費用は莫大なものになってしまい、現実には不可能といえます。

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関西電力 原子力発電所が都市部から離れたところにあるのはなぜですか?

14 エネルギーミックスってもう少し詳しく教えてください

 石油、天然ガス、石炭、ウラン…この中でもあらゆる面ですぐれたエネルギー資源はありません。エネルギー資源がとぼしい日本では、安定して手に入れることができるか、環境への影響、コストなどを考え、バランスよく組み合わせて使うことが重要なんですね。これをエネルギーミックスと言います。

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北海道電力 エネルギースクール バランスの良い組み合わせが大切!
北陸電力 エネルギー・環境 エネルギーミックス(動画3:31)
電気事業連合会(動画)エネルギーミックス みんなで一緒に働くお話(2:30)
みんなでエネルギーを考えよう

 

15 日本のエネルギー政策について教えてください(半歩先の学び)

 日常生活の空間に対しての安全性(Safety)はもちろんですが、エネルギーの自給率(Energy Security)、経済の効率性(Economic Efficiency)の向上、そして環境への適合(Environment)を同時達成するように、取り組みを進めています(3E+S)。

 現時点で、完璧なエネルギー源はないので、それぞれの強みと弱みを総合的に比較し、国が置かれている周辺状況も考えながら、最適なバランスとすることが重要です。

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2022/11/7スペシャルコンテンツ エネルギー政策を考える4つの理想
日本のエネルギー2021 S+3E
2022/8/12スペシャルコンテンツ 日本が抱えるエネルギー問題(前編)
2022/8/19スペシャルコンテンツ 日本が抱えるエネルギー問題(後編)
2022/2/14スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画①
2022/2/25スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画②
2022/3/15スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画③
2022/3/23スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画④
2022/4/28スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画⑤
2022/5/25スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画⑥
2022/9/6スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画⑦
2022/9/20スペシャルコンテンツ エネルギー基本計画⑧
METI Journal
2018/10/26スペシャルコンテンツ 「エネルギー安全保障の観点から考える、原発の意味」-山本隆三氏(前編)
2018/10/30スペシャルコンテンツ 「コスト競争力のある原発で、持続可能な世界を実現」-山本隆三氏(後編)

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