東北エネルギー懇談会

ひろば523号|せとふみのe report <要約版>

エネルギーミックスを支える現場から─技術者たちの思い─
〜東北電力株式会社 原町火力発電所〜
サイエンスライター 瀬戸 文美氏

・原町火力発電所は100万kWのプラント2基を擁し、東北電力の火力発電所において最も単機出力が大きく国内でも屈指の大型石炭火力発電所だ。

 

・カーボンニュートラル推進のため再生可能エネルギーが普及してきた現在、石炭火力発電所は当初のベースロード電源から、出力が天気によって左右される再生可能エネルギーの調整を行うミドル電源としての役割を担うようになってきている。

 

・そのため、原町火力発電所では設備更新による熱効率向上や、通常運転時における熱効率管理の高度化、出力調整幅の拡大など、設備運用性向上に挑戦している。

 

・今回お話を伺った原町火力発電所技術グループの小原柚香さんは、発電所内に多数あるポンプやファンを回す電動機や、配電盤などの電気設備の保守・管理業務を担当しており、定期的な点検や保守工事の計画立案などを行っている。

 

・最近実施した非常用発電設備の工事については、先輩・同僚と上手にコミュニケーションをとりながら、関係者と調整を行い、的確に対応した。「原町火力発電所での自分の業務が、会社を支えているという意識をもって行動できるよう取り組みたい」と小原さんは仕事の目標について語った。

 

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