会長挨拶

世界のエネルギーを巡る情勢は益々不透明さを増しており、複雑化するエネルギー安全保障問題への対応が重要になってきております。エネルギー政策は、私たちの暮らしや経済活動の基盤を支える国の根幹であり、特に資源の乏しい我が国においては、安全性の確保を大前提に、安定供給、経済効率性、環境適合性を図る「S+3E」の視点が大変重要です。そのためには、あらゆるオプションを排除せず、使える技術は全て活用する観点から「エネルギーミックス」を構築していく必要があります。
2025年2月に閣議決定された「第7次エネルギー基本計画」では、再生可能エネルギーを主力電源と位置づけるとともに、原子力発電については、これまでの「可能な限り依存度を低減する」との記述が削除され、「最大限活用する」方針に舵が切られました。
同計画ではまた、「エネルギー政策を進めていくには、全ての企業、国民一人一人がエネルギー事情を「じぶんごと」として捉え、内容を具体的に理解した上で、行動を変容していくことが必要」とあり、「エネルギー教育」の重要性についても述べられております。
こうしたことからも、当会が果たす役割は、今後、益々重要になってくると考えております。これまで以上に地域とのさまざまなネットワークを活かして、会員の皆さまをはじめ、各地区のエネルギー懇談会、商工団体、婦人団体、教育関係者、報道機関の皆さま方との意見交換を充実させるなど、事業活動の活性化および当会の存在価値の向上を図ってまいりますので、より一層のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。
東北エネルギー懇談会のあゆみ

