東北エネルギー懇談会

ひろば535号|せとふみのe report <要約版>

エネルギーミックスを支える現場から―技術者たちの思い―
~日本海エル・エヌ・ジー株式会社~

サイエンスライター 瀬戸 文美氏

・日本海エル・エヌ・ジー株式会社は1978年8月に設立され、1984年1月に日本海LNG新潟受入基地(以下、新潟基地)において営業運転を開始してから42年間一度も休むことなく、新潟・東北エリアのエネルギー供給を支え続けてきた。

・日本海側で初のLNG基地として誕生した背景には、エネルギー源の多様化と環境保全という2つの大きな使命があった。隣接する東北電力東新潟火力発電所にLNGを気化して供給し、新潟・東北エリアの電力供給の根幹を支えるのが最も重要な役割だ。そのために安全を最優先とした安定供給体制の維持・向上に向けて、中央制御室を基盤とした万全な24時間体制で、LNGの受入から貯蔵・気化・出荷までの管理業務を展開している。

・2025年度、新潟基地では大きなプロジェクトが進行した。アルミでつくられた4号LNGタンク本体とステンレス鋼からなる配管の接続部について、通常のボルト締め付け方式から特殊な圧着方式への技術転換を伴う改良工事を行った。この工事において、稼働中の設備から工事箇所を切り離す「前作業」、そして工事後に再び設備に接続させるための「後作業」からなる前後作業を担当したのが、オペレーション統括部作業管理グループの加藤一晃さんだ。

・「これらの作業は危険と隣り合わせであり、わずかな手順の違いが重大なリスクにつながるため、事前の準備と確認を徹底し、安全意識を共有しながら、社内外の枠を超え総力を上げて取り組んだ」と加藤さんは話す。

・発電所が「電気をつくる現場」なら、LNG基地は、電気をつくるその前を支える「燃料を届ける現場」。私たちが当たり前に使う電気を、見えないところで支える仕事の重みを、強く実感した。

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