ガッツリ系定食の名店
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店名の由来は懐かしの刑事ドラマ
会津グルメをアットホームな食堂で
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(右から)富山朋美さん、山野辺徹也さん、優華さん
オリジナルの味を追求している
働く人のオアシス
この店名「トミーとマツ」にピンと来る人も多いのではないだろうか。
1979年から民放で放送されたコメディータッチの刑事ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」で松山刑事役を演じたのは歌手の松崎しげるさん。店を経営する株式会社富商・専務取締役の富山朋美さんによれば、店名は①夫のあだ名の〝トミー〟②松崎しげるさん似の友人③マツザキくんという友人④ドラマ――に由来して命名したもの。
創業は2022年7月。株式会社富商・食堂部門ができたのを機にオープンした。会津若松市役所やテレビ局、企業が集まるエリアに立地し、昼時は客足が途切れない。朋美さん、息子の山野辺徹也さん、徹也さんの妻・優華さんが注文をてきぱきとさばいていく。近くで働く人にとってはオアシスのような店で、アットホームな空間は初めて訪れる人にも居心地の良さを感じさせる。
豊富なメニュー
メニューは豊富。定食ものだけでなく、馬肉料理やソースかつ丼など会津のソウルフードもずらりと並ぶ。毎週水曜日の日替わり定食は、太縮れ麺に豚バラ肉のチャーシューが載った喜多方ラーメンに、ご飯ものと小鉢がつく「ラーメン定食」。かつて喜多方ラーメンの店で腕を磨いた徹也さんの自信作でこれを目当てに水曜日に通う客も多い。
ランチタイムはガッツリ系のオーダーが相次ぐ。おすすめの唐揚げ定食は、こぶし大の鶏もも肉の唐揚げが4つと、ボリューム満点だ。どのメニューにも「お客様にはお腹いっぱいになってほしい」という朋美さんの思いが込められている。
日々挑戦
夜の部の営業は基本的に金曜と土曜のみだが、予約があれば対応している。客の好みを聞いたうえで提供するという気配りに満ちた宴会料理を楽しみに、週2~3回の高い頻度で予約を入れる常連の団体もあるそうだ。
朋美さんは「お客様からの〝おいしかったよ。お腹いっぱい〟という声を励みにしながら、日々挑戦しています」と話す。「味も見た目も、この店にしかないものを提供したい」との思いから、休日は研究のために食べ歩きに出かけることも多い。
会津ならではの太縮れ麺に
豚バラチャーシューが載った
水曜日限定のラーメン定食
こぶし大サイズの唐揚げ
コレが会津のソウルフード・ソースかつ丼
食堂トミーとマツ
会津若松市栄町1-31
Tel 0242-36-7666
営業時間:11:00~14:00、17:30~21:30
(※=夜の営業は金・土曜日のみ。その他は予約制)
定休日:不定休
ちょっと足を延ばして
お立ち寄りスポット
●JR只見線の絶景
奥会津を走る只見線沿線には、絶景ビューポイントがいくつも。四季それぞれに美しい景観を見ることができる。
【問い合わせ・アクセス等】只見線ポータルサイト
https://tadami-line.jp/
●塔のへつり
100万年の歳月をかけて、浸食と風化がつくりだした景観は壮観。阿賀川(大川)沿いの断崖に奇岩怪石が並立する。
【問い合わせ・アクセス等】下郷町観光協会
https://shimogo.jp/sightseeing/tonohetsuri/